今年の2月に、2度目のProfessional Data Engineerを取得しました。
2017年に初めてGoogle Cloudの認定資格を受験し、Professional Cloud Architectは2回不合格でした。
その後勉強方法を変え、2019年にProfessional Data EngineerとProfessional Cloud Architectを取得することができました。
今回はGoogle Cloudの資格に合格するための勉強方法についてご紹介いたします!
※Google CloudにはAssociateとProfessionalの2種類の資格があります。本記事はProfessionalの資格にフォーカスして書いていきます。
目次
問題内容と難易度
【問題内容】公式ページの試験ガイドに記載
公式ページの試験ガイドに記載のないものは一切出ません!勉強方法でも最初のステップは試験ガイドの熟読です。
参考までに、2021年2月に受けたProfessional Data Engineerは下記のような構成でした。
- BigQueryに関するもの【3.5割】
- Dataflow,Dataproc,Pub/Sub,Cloud ComposerなどETLに関するもの【3割】
- Bigtable, Cloud SQL, Cloud Spannerなどのデータベースに関するもの【1.5割】
- MLに関するもの【1割】
- IAMやモニタリング(Stackdriver)に関するもの【1割】
内容構成は都度変わるため、試験ガイドにある内容を網羅することが肝となります!
【難易度】★★★★☆
Associateに比べてProfessionalは難易度が高いです。
また、他のクラウド認定資格に比べても難易度は高い気がします。
理由としては下記の3つです。
- 模擬試験全問正解でも落ちる。模擬試験よりも難しい
- 正答率が出ないので、どこで間違えているのかが分からない
- 問題集がないため、設問傾向を把握することが難しい
1回の受験につき$200(税別)かかり、3回不合格となると次に受験できるのが1年後という制約もあります。
気軽に受験できないことも難易度の一つかと思います。
合格するための勉強方法と受験テクニック
合格するための勉強方法
合格するための勉強方法は3ステップ+αです。
①試験ガイドを熟読し、問題範囲を把握する
問題内容にも書きましたが、試験ガイドを確認して問題内容を把握することがとても大切です。試験ガイドに書かれてあることのみが試験に出ます。
ここで問題内容を把握し、次にその範囲のドキュメントを熟読します。
②公式ドキュメントを熟読する。特にコンセプト
問題内容にあたるプロダクトのドキュメントを熟読し理解することが一番重要です!
試験ガイドに無い範囲が出題されないのと同様に、公式ドキュメントに記載の無いものは正解になりません。
とはいえ、公式ドキュメントは膨大な情報量です。範囲内のプロダクトのドキュメントを全て読んでいたら時間が足りません。
なので、絶対に読んで欲しいのはコンセプトに書かれてあることです。
例えば、Cloud Dataflowについてならここのコンセプトの章を熟読します。
そこから分からない部分を入門ガイドの章で補填します。ベストプラクティスなどがあればあわせて読んでプロダクトの核をつかみます。
コンセプトの章がないものは、入門ガイドの章やベストプラクティスから読んでいきます。
2回不合格になった時は、公式ドキュメントの読み込みをほとんどしなかったことが原因だったと思います。
公式ドキュメントに答えとなるものが全て書かれています。
試験範囲内のプロダクトコンセプトを熟読し、そこから他の章で補填していくことがキーとなります!
【まとめ】Professional Data Engineerの勉強で読むべき公式ドキュメントでは、試験ガイドに沿って読むべき公式ドキュメントをまとめています。良ければご参考ください。
③模擬試験(無料)を受験する
模擬試験を受講し、問題の傾向を把握します。といっても、本番の試験では設問含め難易度はもっともっと上がります。本番の設問は長文のものが多く、設問理解にも時間を使います。
模擬試験が全問正解し、理解もばっちりな状態で合格率50%くらいといっても過言ではないと思います。
それでも問題集が無い中、出題傾向などの把握としても大切ではあります。
全問正解するまで模擬試験で復習することをおすすめします。
+α QwikLabsなどでGCPプロダクトを触ってみる
GCPを一度も触ったことのない方は、QwikLabsでプロダクトを触ってみるのも良いかと思います。
私は前職から業務でGCPを利用していたため、QwikLabsにほとんど時間を費やしませんでした。
重要なのは①②③のステップです。試験は選択問題のみなので、GCPの利用有無が合否に影響を与えることは少ないと個人的には思います。
受験テクニック
実際の試験で使えるテクニックをご紹介します。
こちらは前職で同業の講師の方に教えていただいたものです。
私自身は2回目まではこのテクニックに頼っていた部分が多く、結果落ちています。
勉強をしっかりした上で、こちらのテクニックも参考程度にしていただければと思います。
- 回答する選択肢を読んでから設問を読む
似たような選択肢で微妙な差異があるので、ある程度絞り込むことが可能です。(pubsubかkafkaの違いなど) - 2〜3回見直す
制限時間120分の中、正直3回は無理でした。ただ似たような問題出る場合あるので、2周はできたら良いかと思います。 - 設問の中に「クラウドネイティブ」「出来るだけ労力かけずに」という文章があった場合、選択肢に「開発する」「1から構築する」という文言がある回答は不正解の可能性が高い
あくまでも目安に… - IAM関連の設問では、選択肢に「デフォルト設定」という文言がある場合は不正解の可能性が多い
そう単純に回答できる問題は少ない印象でしたので、こちらも目安に…
資格のメリットとデメリット
【メリット】
- 転職に効く。スカウトに効く。
転職活動の際、Google Cloudの資格を持っていたことはアピールとなりました。
また、転職後もGCP関連でスカウトメールがきたこともあり、市場としても注目度の高い資格と言えます。 - ノベルティがもらえる
合格すると、こちらのサイトからクーポンを利用してパーカーやリュックなどのノベルティがもらえます。
今回パーカーをもらいましたが、触り心地がよかったです。
【デメリット】
- 資格の有効期間2年間
資格の有効期間は2年間のみとなります。
変化の激しいクラウドサービスなので仕方のないことかと思いますが… - ドメイン単位の取得(委譲できない)
Google Cloudは試験を申し込む際に、Googleアカウントを利用します。
会社のアカウントで取得した場合、その会社を辞めてしまうと資格も無効となってしまいます。
【参考】AWS の資格取得おすすめ問題集
一番のクラウドシェアを誇る AWS の認定資格も、もっていると市場価値につながります。
Google Cloud よりも情報が豊富で、問題集も手に入れやすいです。
その中でも zero to one 社が提供しているAWS認定試験実践トレーニングは最新の問題傾向が反映されており、AWSの合格率は90%以上という実績。
執筆時点では”AWS認定クラウドプラクティショナー”、”AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト”の2資格に対応しており、今後もコースが増えていく見込みです。
さいごに
Google Cloud 認定資格の勉強方法をご紹介しました。
2回不合格の時の勉強方法は、なんとなくGCPサービスを触るだけでした。とにかくテクニックに頼るところが多かったです。
今回紹介した勉強方法を行なったことで、どうにか資格を取得することができました。この勉強方法を教えてくれたのも、前職の同業の方です。
お金を使わずとも、1~2ヶ月ほど公式ドキュメントを読み込むことで資格を取得することができました。
試験日の申し込みはこちらからです。この勉強方法がお役に立てれば幸いです!