ブログを始めて、書くネタが思いつかないと悩んだことはありませんか?
「ブログ ネタがない」と検索すると、検索キーワードの数だけブログネタがあるから、ネタ切れは実質ありえないとも書かれています。
それでも中々書けない、そういう場合は「書くネタの引き出し方」を知ることで書けるようになるかもしれません。
私もブログネタを事前に書き出そうとしたところ、数時間悩んで3つしか思いつかないという状況です。
そこでネタに困らない考え方を身につけようと読んだ本が、近藤勝重さんの「書くことが思いつかない人のための文章教室」です。
「いい文章とは」「書く内容は、思うことよりも思い出すこと」「描写力や観察力を身につける方法」など、ブログに限らず文章を書くうえで大事なことがたくさん書かれています。
この本で参考になった考え方をご紹介します。
目次
書くネタが思いつかない原因
書くことが思いつかない人のための文章教室は、コラムニスト近藤勝重さんの著書です。
この本のまえがきで、大学生と中学生に文章・作文を書くうえで困ることを聞いた話が掲載されています。
そこには「書く内容が思い浮かばない」「作文にするような体験がない」と書かれてあります。
まさに「ブログに書く内容が思いつかない」という悩みと通じるところです。
それに対して著者は、
「本当は書くべき内容をいっぱいもっている」「文章のもとになる体験がうまく引き出されていないだけのこと」と答えています。
また、いい文章の前提としては以下のように定義しています。
「独自の内容」+「伝わる表現」
独自の内容とは、自分にしか書けない内容。
伝わる表現とは、誰が読んでもわかるように書くこと。
独自の内容をどう引き出していくかの手立てや技法についての解説と、伝わる表現のコツが解説されています。
今回は前者の書くべき内容の引き出し方をまとめます。
ネタの引き出し方3つ
「思う」ことより「思い出すこと」
著者は文章を書き始める段階で、「思う」ことより「思い出すこと」、記憶に残る体験の中にネタを求めることを提案しています。
そこで、1年の終わりの12月・師走というテーマで「思う」ことと「思い出す」ことを書くという問いかけをしています。
あなたなら師走というテーマで何を思い、何を思い出しますか?
実際の授業で問いかけたところ、以下のような答えとなったそうです。
【思うこと】さびしい、一年の反省
【思い出すこと】暮れも押し詰まったころの祖父の訃報、船上でのメリークリスマス体験。遠く見えるみなとみらいの夜景
思い出すことの方が、文章も進めやすく、かつ読者にも伝わる内容で書けそうですよね。
文章・作文の題材で書く内容に困るという文脈ですが、ブログネタにも応用できそうです。
ブログのテーマや、検索で選んだキーワードに対して、「思う」ことではなく「思い出す」ことをすると、書くネタが浮かびやすくなるのではないでしょうか。
読者の悩みを解決することがブログの根本となります。まずは自分の悩みを思い出すことからでも、書くネタは広がるかもしれません。
「日常生活のあらゆることがブログネタになる」ためのヒント
「ブログネタがないことに対する解決策の1つは、日常生活のあらゆることがネタになるという視点をもって過ごすことである。」
いくつかのブログにもこのように書かれています。
具体的にどういう視点を持てばいいのでしょうか?この本でヒントになりそうな考え方をご紹介します。
描写力
描写することで人に伝わる文章が書けるとあります。
同じ「つらい」思いを表すのでも、「とてもつらかった」と書くのと「1年間で100記事書いて、収益が0円だった。記事の勉強として有料コンサルに100万円費やし、借金を抱えた。」と書くのとでは、ずいぶん違いますよね。
後者は「つらい」という思いは書かれていませんが、出来事を描写することで受け手に様々な感情を想起してもらうことができます。
このように描写力をつけるには、「人に報告するつもりで見る」ことが大事だと書いてあります。
実践としては、身の回りにあるものや外の景色を描写してみることから始めてみると良い、と提案しています。
「自分はなぜそう思ったのか」「どうしてそう感じとったのか」を自分の言葉で書いてみることがトレーニングとなるようです。
観察力
描写力をつけるには、見ること、つまり観察力をつけることも必要とのこと。
どういう視点で見るかについては、「全体から部分、部分から細部」へと見ていくことがコツのようです。
外の景色、木を観察することを例にとると、まずは形・色・大きさと全体を見て、そこから葉の形・葉の繊維と、細かく見ていくイメージです。
納得/共感/驚き・不思議
日々の暮らしのちょっとした「納得/共感/驚き・不思議」を書き留めてみる。独自の視点が見えてくる手立てだそうです。
こうした観点に出会う出来事や言葉から、「こういう見方もできるのか」と、物事のとらえ方のコツを学ぶことができると書かれています。
「あっ」と発したら、書ける内容
「納得/共感/驚き・不思議」と通ずるところもありますが、感動体験は独自の内容を書くのにぴったりだそうです。
感動した、心が動いたということは自分が介在している。自分が関わるということは独自の体験を描写して文章にすることができる。
文章を書くという目的だけでなく、感動することが増える日々は素敵だなとも思います。
書く手順・型
書くネタの探し方、という文脈とは異なりますが、書く手順や型を知ることで文章が進むこともあります。
著書では「起承転結」「序確急/現在・過去・未来」の順で書く例があげられています。
ブログであればマナブさんのブログで文章構成を作る3つの手順やクロネコ屋さんの5分でわかる!読みやすいブログ記事の書き方、なかじさんの速く簡単にブログ記事を書けるテンプレを公開しますなどがとても参考になります。
まとめ
ブログネタが思いつかないという悩みを解決する3つの考え方を「書くことが思いつかない人のための文章教室」からまとめました。
この悩み以外にも、
- 伝わる文章の書き方の具体的なコツ
- 「思う」「考える」「感じる」を減らすなどの、文章の直し方
など、文章を書くヒントがたくさんつまっています。具体例なども「なるほど」と思うことばかりです。
この記事がブログを書くヒントになれば幸いです!