初心者からエンジニアになる際におすすめしたい本をご紹介します。
- エンジニア初心者で何から勉強すればいいかわからない
- どんな本を読んだらいいのかわからない。そもそも読む必要はある?
- エンジニアとして必要なスキル・技術を学びたい
こういった悩みをお持ちの方に、文系卒エンジニア6年目の経験をもとにご提案します。
読むべき段階で紹介していきますので、今の状態と照らし合わせてご参考ください!
目次
どんな本を読んだらいいのかわからない。そもそも読む必要はある?
技術本がたくさんあって何から読めばいいか分からなくなりますよね。
技術本にもIT技術全般の本、プログラミングの本、開発手法の本などさまざまです。
ITの知識が全くない初心者の方は、まずIT技術全般の本を読むことをおすすめします。
ビット計算、ハードウェア、ソフトウェアなどなど、ITスキルの土台があるのとないのとでは、実際の実務理解にも影響することが多いです。
特に中途採用やフリーランスだと、こういった基礎部分を実務で教わることは難しいため、体系的に本で学ぶのが効率的かと思います。
一方、初心者の方がプログラミングの本を読む必要はあまりない気がします。
理由は”実際に手を動かして作る方が身につく”からです。
プログラミングの一番の上達方法は実際に手を動かすことです。
今はProgateやドットインストールなど、無料で学べるプログラミングサイトがたくさんあります。そういったサイトで実際にプログラミングをしながら学ぶ方が効率的だと感じます。
自分で手を動かし、実務などでプログラミング言語や開発手法を学ぶ必要が出てから本を買うのが良いと思います。
おすすめ本5冊
①まずはここから。IT技術全般のスキルが学べる基本情報技術者
まず初心者の方に読んで欲しいのが基本情報技術者です。
こちらは基本情報技術者試験の勉強本となります。
基本情報技術者試験とは”高度IT人材となるために必要な基本知識・技能、実践的な活用能力を測る”国家資格です。
まさにITに必要な基本知識・スキルを証明する資格なので、勉強本を読むことはそれらの知識を学ぶことに等しいです。
私は資格取得のための勉強本として購入しましたが、資格を取らなくても読む価値はあると思います。
コンピュータの動く仕組みからネットワーク、システム開発、財務会計までが解説してあります。
資格取得のための内容というよりかは、”コンピュータは電気でものを考える” ”ネットワークはこういう仕組みで繋がる” といった、”どうしてこうなるのか”をとことん掘り下げた本です。
今読み返してみると「プロジェクトマネジメントのことまで書いてあったんだ」など、IT全般の隅々までのことが書かれているのだと気づきます。
今でこそ「そういうことね」と分かりますが、当初は「なんのこと?」状態でした。
とはいえ説明は丁寧でとても分かりやすいので、繰り返し読むことで基礎知識が頭に入ってきます。
資格をとってみようと思ったときにももちろん役立ちます。基本情報技術者は午前の部向けの対策となります。午後の部の対策には基本情報技術者午後アルゴリズム編がおすすめです。
②技術本ランキングで常に上位の「リーダブルコード」
”技術書 本”などで検索すると必ずといっていいほど入ってくるリーダブルコードもおすすめです。
こちらは初心者向けというよりかは、エンジニアとして働くなら1冊持っておくと良いと思う本です。
読みやすいコードを書くための実践的なノウハウが集約されています。
名前のつけ方、読みやすいロジックの作り方、テストコードの書き方などが書かれています。
プログラミングを始めて間もない方にすぐに有益な本という訳ではないのですが、コードを書く上で必要なことが詰まっています。
インフラエンジニアなどコードを書く機会が少ない職種もありますが、それでも名前の付け方などは参考にできる部分があると思います。
どんな職種のエンジニアでも学びのある一冊だと思います。
③Webの仕組みが学べる「プロになるためのWeb技術入門」
この本は先述の基本情報技術者を読み終えた方や、プログラミング学習の一環でWebサイトを作ってみた方におすすめです。
Webエンジニアとして駆け出しの方にもおすすめできます。
“Webアプリケーションとは?” “HTTPの仕組み”など、Web開発をするなら知っておきたい知識がわかりやすく解説されています。
当時Web知識を学び直そうと思い、Webを支える技術とプロになるためのWeb技術入門で迷っていたのですが、基本的なレベルを学び直す観点で後者を選びました。
Webエンジニアとしてこれからやっていく方はWebを支える技術の方がより詳細に書かれているようなので良いかもしれません。(初心者向けではなさそうです)
④繰り返し読んだ「ネットワークはなぜつながるのか」
ネットワークはなぜつながるのかも基本情報技術者の内容を理解している方が対象となります。
この本は”WebブラウザにURLを入力してから画面が表示されるまで”の一連のネットワークの流れを丁寧に解説しています。
繰り返し読まないと理解できない内容ではあります。
しかし、一連の流れとしてネットワークの技術”ルーター” “プロバイダ”などを解説しているので、体系的にネットワークの流れについて学ぶことができます。
ネットワークの本ではありますが、ネットワークエンジニアだけでなく、Webに関わるエンジニアであれば読んで損はないと思います。
⑤実務で役立つLinux「LPICレベル1 スピードマスター問題集」
LPICレベル1 スピードマスター問題集はエンジニアとして実務を行なっている方が対象となりますが、Linuxはどんな職種のエンジニアでも身につけて損のないスキルです。
LinuxとはMac OS、Windowsといったオペレーティングシステム(OS)の一つです。 PCの基本機能を提供しているものです。
システムはOSの上に成り立っているので、システム開発をする際に必ず必要となってきます。
そのOSの一つであるLinuxの基本的な操作や概念を学んでおくと、実務でも役に立ちます。
私がLinuxの技術力認定資格である LPIC Level1 を勉強する際に、先輩から Linux の本を頂いたのですが題名を忘れてしまいました…
他のサイトでは Linux 勉強本として1週間でLPICの基礎が学べる本がおすすめされていました。
資格勉強としてはLPICレベル1 スピードマスター問題集がおすすめです。資格に興味のある方はあわせて読むと良いと思います。
LPIC には Level1〜3 までの資格がありますが、インフラエンジニアでない限り Level1 の知識があれば十分かと思います。
まとめ
初心者におすすめと書きつつも、難易度の高い本もあるかもしれません。
はじめに書いた通り、今の段階で当てはまるものを参考にしていただけたらと思います。
私が全くの初心者で読んでいた本は基本情報技術者のみでした。
また、基本情報技術者を読みつつもプログラミングはドットインストールなどのサイトで学んでいました。
短期間で効率よく学びたい方は、プログラミングスクールを使うのも手だと思います。
“本×プログラミング・実務”で学ぶことによって理解が増します。
これからエンジニアになろうとしている方、駆け出しの方の参考になれば幸いです!