WWOOFとは?オーストラリアでウーファー登録&ホスト探しの方法をご紹介!

農業をする代わりに食事と住む場所を提供してもらう WWOOF(World Wide Opportunities on Organic Farms)。

1971年にイングランドで始まったファームステイ制度は、日本を含む60カ国で導入されています。

本記事では WWOOF の仕組みや登録方法、ホスト探しまでを、オーストラリアで体験予定の筆者がご紹介します。

WWOOF とは

WWOOF の仕組み

“世界に広がる有機農業の機会”を提供する WWOOF は、お金のやりとりのないファームステイ制度です。

農業を通して労働力を提供する人をウーファー、食事と住む場所を提供する人をホストと呼びます。

Organic Farms とあるように、ホストは有機農業で持続可能な生き方をしています。

大規模農業というよりは、小規模でオーガニックな農業を体験できます。

アフリカ、アメリカ、アジア、ヨーロッパ、中東の各国で導入されています。

WWOOF を利用するためには会員登録が必要で、国ごとに申請します。

費用とビザ

ウーファー、ホストともに会員費がかかり、国によって価格が異なります。

オーストラリアでウーファーになる場合、有効期間2年で $70 (2023年1月のレートで ¥6,477) でした。

ビザも同様、国や滞在期間によって必要な種類が変わります。

オーストラリアでは、3ヶ月以内であれば観光ビザ(ETAS)で WWOOF ができます。

ニュージーランドは観光ビザではできず、ワーキングホリデービザかワークビザが必要です。

希望する滞在期間と国を考慮して、ビザについて調べておきましょう。

登録方法

オーストラリアの WWOOF を例に、ウーファー登録の流れをご紹介します。

会員種類を選択

WWOOF Australia へアクセスし、Select your WWOOFer Volunteer membership の JOIN NOW をクリックします。

$70 が1人登録用、$120 が2人登録用です。1人で参加するか、友人や恋人、家族と一緒に参加するかを選べます。

必要情報を入力して登録

必要情報を入力していきます。

下記の項目は必須入力です。More Information 項目の About me と Why did you join WWOOF? は最低150文字ないといけません。登録した後で修正も可能です。

  • Account Information
    Username, Password, Confirm Password, E-mail Address, Confirm E-mail Address
  • More Information
    About me, Why did you join WWOOF?, Country of Origin
  • Choose Your Payment method
    Pay by Credit Card or Pay by Check
  • Billing Address
    First Name, Last Name, Address1, City, State, Postal Code, Country, Phone
  • Payment Information
    クレジットカード払いの場合

登録を完了すると WWOOF Australia からメールが届きます。

プロフィール作成

登録を完了してログインすると My Profile タブが出てきます。

②のステップで入力した情報の編集のほか、言語やスキル、プロフィールとカバー画像、 カレンダー予定などを設定できます。

Search タブから ホストとウーファーを検索できるので、書き方など参考にすると良いでしょう。

ホスト探し

Search タブの Host Search からホストを検索し、希望にマッチする方にメッセージを送ります。

実際にやってみて感じたホスト探しのポイントをお伝えします。

フィルタを使いこなす

General Search はフリーキーワード、More Search Filters はファームや宿泊タイプなどの詳細な絞りこみができます。

営利農業だけでなく趣味として農業をしているホストも登録されていますし、

有機農業でもパーマカルチャやバイオダイナミックなど、農法も異なってきます。

WWOOF の目的にあわせて絞りこみ、ステイ先を決めていきます。

宿泊はホストと一緒か別か、食事スタイルはどうかなど、生活環境もイメージして検索すると良いでしょう。

海外生活に不安のある方は、フリーワードで japanese や japan と入力して検索する方法がおすすめです。日本人や日本語が話せるホストが一覧で出ます。

滞在予定の3ヶ月前からリサーチし、コンタクトをとる

3ヶ月くらい前から滞在希望のホストを探し、メッセージを送ります。

早いと思われるかもしれませんが、メッセージを送って必ず返信がくるわけではなく、タイミングもバラバラです。

私は6人にメッセージを送り、返信がきた方は4人でした。返信のタイミングも1日〜3週間と幅広かったです。

オーストラリアの WWOOF では最終ログイン日が表示されますが、ログインしているからといってすぐ返信がくるとも限りません。

メッセージを送った後、ホストがログインしていても返信がなかったら次のホストに送る、というサイクルを繰り返していました。

3週間前に送ったホストから OK の返事がきて、1日前に送ったホストに断りのメッセージを送る、なんてこともおきてしまいました。

複数のホスト先に泊まることももちろんできます。希望のホスト先を複数ピックアップして、余裕をもってメッセージを送り、返信がきたホストと詳細な日程をつめると良いと思います。

① 3ヶ月前から希望のホストをピックアップ
目安は10人。

② 先に5人くらいに滞在希望期間を伝えてメッセージを送り、2,3週間待つ
AVAILABILITY CALENDAR を設定しているホストの場合、希望期間が Available になっているかを確認して送ります。
設定されていない場合は返信次第で確認します。
2~3週間待って、誰からも返事がこなかったら次のホストにメッセージを送りましょう。

③ 返信がきたホストと詳細な日程を調整する
複数のホストから受入 OK の返信がきたら、日程を調整します。
1ヶ月の滞在期間で2つのホスト先に滞在が可能であれば、2週間ずつ泊まらせてもらうなど交渉します。

シドニー留学センターのサイトで、ホストへのファーストメッセージの例文が紹介されています。

私は以下のような文章で送りました。


【Title】

Could I WWOOF at your farm in June and July 2023 ?

【Context】

Hello (hostname) san,

My name is (myname) farming in Japan.
I’m planning to go to Australia in June and July 2023 to study more agriculture.
I want to farm at your farm in June and July If it works for you.
Let me know your availability.

Kind regards,

(myname)


地域を考慮する

日本とオーストラリアでは四季が反転し、地域によっては冬の6~8月は募集をかけていないケースもあります。

Southern Australia 地域に住むホストにメッセージを送ったところ、滞在希望の6,7月は冬のホリデー期間なので難しいと返信がきました。

Queensland や New South Wales は比較的暖かいので、そのあたりで探すと良いとアドバイスをもらい、最終的にその2つの地域でホストが決まっています。

寒い地域が絶対ダメなわけではなく、 Tasmania に住むホストの方は滞在可能と返信がもらえています。

ケースバイケースなので、気になるホストにはメッセージを送ってみましょう。

一方で、滞在先が複数あってそれぞれ距離がはなれていると、移動に飛行機が必要だったりします。移動観点で地域を選ぶのも大切です。

まとめ

WWOOF について、オーストラリアを例に仕組みや登録方法をご紹介しました。

有機農業を学び体験することが目的な方はもちろん、観光だけではないディープな海外旅行を WWOOF で実現できるのではないでしょうか。

実際の体験談もよければご一読ください!