13歳からのアート思考 まとめ【ネタバレあり・自分の視点で自分の答えを見つけるということ】

先日13歳からのアート思考についてのツイートをしました。

140文字ではまとめきれなかったので、ブログでより詳細にまとめていこうと思います。

この本の結論・伝えたい内容

この本では以下のことを最初から最後まで一貫して伝えています。

「自分だけのものの見方・考え方」で「自分の答え」を見つけることが大事
「自分なりのものの見方」で「自分なりの答え」を作りだす思考こそが「アート思考」である
「自分なりの視点」を養うのがアート・美術である

言い方を変えれば、

「他人の価値観ではなく、自分の価値観で生きることが幸せにつながる」

「美術は自分なりの視点・答えをつくる能力を育むもの」

であるということを伝えています。

上手に絵を描くこと、名画の知識を得るのが美術の目的ではないとも著者は言っています。

「自分なりのものの見方」で「自分なりの答え」を作りだすアート思考について、実際の6作品を題材に授業形式で体験していく本です。

実際に読んでみて、美術館に行ったときには意識したいと思ったことをご紹介します。

アートの前提と意識したいこと3つ

アートの前提

そもそもアートとは、次の3要素からなっている。

・表現の花(作品、自分の考え・答え)

・興味のたね(自分の好奇心・疑問・好きなこと)

・探求の根(興味のたねから自分なりに思考・行動を起こす)

作品の出来栄えや答えの正しさではなく、その表現・結果に至るまでの興味と探求こそが大事である。

アートを見るときに意識したいこと3つ

アウトプット鑑賞

自分自身の五感を使って作品と向き合ってみる。

どこからそう思う?そこからどう思う?を問いかける。

作品とのやり取り

作品をながめてどんな感じがするか?

どうしてその感じがおきたか?

を自身に問いかけてみる。

作品から短いストーリーを紡いでみる

常識を破る鑑賞

・作品をイメージではなく物質として観てみる

→額縁そのもの、絵の具そのものを観るetc

・行動の軌跡として観てみる

→右から左に手を動かしている、ここで力を入れているetc

・視覚以外を使って観てみる

この3つの他にもアートを見るときに意識してみると良いことが本には書かれてあります。

そのどれもが、「自分の視点」に気づく・「自分なりの答え」を見つける練習として具体的に書かれています。

感想

この本のジャンルは「ビジネス書」にあたります。

ですがいい意味でそれを感じさせない本だなと思いました。

本当の授業形式のようで、実際の問題もあり、生徒たちのリアルな声も書かれています。

生徒たちの考えや思い・感想に、なるほどな、こういう見方もあるんだなと気付かされます。

思考法の一つとして、とても面白く興味深いなと感じました。

興味を持たれた方はぜひ手に取ってみてください!