【まとめ】フリーランスになるための準備!会社を辞める前と後でするべき 11 のこと

会社員からフリーランスになろうと思っている方に向けて、必要な準備や手続きをまとめました。

会社を辞める前から準備すること、辞めた後にすべきことを紹介しています。これから独立しようと考えている方、準備を進めている方はぜひご参考ください。

会社を辞める前に準備すること

仕事と単価を決める

フリーランスになってすぐに、収入がある状態にしておくと気持ち的にも余裕が生まれます。

会社員のうちから副業で収入が得られる状態にしておいたり、事前に働く口を見つけておくと良いと思います。

私の場合、エンジニアの仕事は正社員だった会社を業務委託に切り替え、そのままフリーランスとして働かせてもらうこととなりました。

このように、今まで関係のある会社や知り合いのツテで仕事をもらえる状態を作っておくと、スムーズに始めることができます。

エンジニア職であれば、レバテックフリーランスFindy Freelance など、フリーランスに特化した案件紹介サービスを利用するのも一つの手です。

上記のサービスはスキルや経歴から単価予測ができるものもあり、価格交渉の参考にもできると思います。

仕事の安定性や税金など、会社員時代とは金銭感覚を変えることも必要となります。それらを加味して単価交渉をすることが大切です。

事業用の銀行口座を作る

事業用の銀行口座を作ることで、収支の管理がやりやすくなります。

日々の経理で口座が事業用に分けられていないと、収支の振り分け作業をする手間がかかってしまいます。

口座が分けられていれば、会計ソフトで事業用のものを登録するだけで収支管理が可能になります。

ネット銀行なら手続きも簡単で、手数料や金利もメガバンクよりお得になります。あおぞら銀行は普通預金金利が0.20%で業界トップクラスで、楽天銀行は楽天証券との連携をすることで優遇金利となります。

ご自身に合う銀行を開設してみてください。

事業用のクレジットカードを作る

クレジットカードも事業用のものを作ることをおすすめします。

確定申告において、必要経費を漏れなく申告することで所得税の節税対策となります。事業用の出費をクレジットカードで統一し、会計ソフトと連携することで管理が楽になります。

クレジットカードには個人用と法人用があり、事業用として分けることができるのであればどちらを利用しても問題はありません。

法人カードの多くは年会費がかかりますが、上限額が高く設定されていたり、ビジネスに特化した特典が付帯されています。

いずれにしても、会社員のうちの方が審査も通りやすいため、会社を辞める前に作っておくことをおすすめします。

事業用メールアドレス・ドメインを取得する

個人用のメールアドレスとは別に、事業で使うメールアドレスを作ります。

Gmailなどのフリーメールアドレスではなく、ドメインを取得して作ると信用度がアップします。

お名前.com などのドメイン登録サービスで取得することができます。WordPressでブログを持っている方は、契約しているレンタルサーバでメールアドレスを作ることができます。

屋号を決める

”○○サロン”、”XX事務所”といった、個人事業の商業名を屋号といいます。開業届を出す際に記入したり、屋号つき口座を開設する場合に利用します。

必須ではないため、特に必要がなければ作らなくても問題ありません。

名刺を作る

事業内容によっては名刺を利用する機会が少ないかもしれません。しかし、セミナーや交流会などで必要になる場面も出てくると思いますので、作成しておくことをおすすめします。

会社を辞めた後でも良いですが、在職中に個人事業に関係するやりとりが発生する場合、事前に作っておくとスムーズです。

名刺には以下の内容を記載しておきます。

  • 名前(屋号もあれば記載)
  • 事業内容(一文で分かるように)
  • メールアドレス
  • 住所
  • 電話番号
  • サイトやSNS

住所や電話番号は、バーチャルオフィスを利用することで自宅を記載しなくて済みます。開業届でも住所を登録するので、あらかじめ契約しておくと便利かもしれません。

とはいえ、すぐに用意できないこともあると思います。その場合、簡易版として名前・事業内容・メールアドレスのみの名刺を作ると良いかと思います。

canvaでは名刺のテンプレートが用意されています。自分でデザインすれば名刺の印刷代だけで済みますので、ぜひ利用してみてください。

開業日を決める

開業日を決めておきましょう。一粒万倍日や大安といった縁起の良い日にする方も多いです。

簿記を勉強する

確定申告を青色申告で行う場合は複式簿記での記帳をすることになります。

会計ソフトが自動でやってくれるので、簿記を知らなくても作成できる場合がほとんどです。しかし、お金の流れや記帳方法が理解できていないと、日々の経理業務でつまずくことが多くなると思います。

日商簿記3級レベルが理解できていれば問題ありません。時間があれば勉強しておくことをおすすめします。

おすすめは【簿記系YouTuber?】ふくしままさゆきさんの動画です。とても分かりやすく解説されており、簿記の仕組みを理解することができます。

完全無料で簿記を学べるCPAラーニングでは簿記や会計の講座が豊富で、ふくしままさゆきさんの講座も視聴できます。

会社を辞めた後に準備すること

開業届と青色申告承認申請書を提出する

開業日の1ヶ月以内に開業届を税務署へ提出します。同時に青色申告承認申請書も提出します。

どちらも必須ではありませんが、節税対策をする上で重要な手続きです。

所得税は事業所得に対してかかります。事業所得は「売上-経費」で算出されます。青色申告をすると、事業所得は「売上-経費-青色申告特別控除額(65万円)」となり、節税対策ができます。

青色申告承認申請書を提出しなければ控除が効かず、青色申告をするには開業届の提出が必要です。

青色申告承認申請書の提出期限は、”青色申告する年の3月15日まで” 、1月16日以降に開業した場合は “事業開始の2ヶ月以内”となります。

freeeなどの会計ソフトでどちらも提出することが可能で、その場合税務署へ行く必要はありません。

国民健康保険・国民年金に切り替える

最寄りの市区町村の役所へ行き、国民健康保険と国民年金へ切り替え手続きを行います。

退職後、14日以内に手続きを済ませておく必要があります。以下の書類を持っていき、1時間もかからずに手続きは完了します。

  • 退職証明書
  • 年金手帳
  • マイナンバー(個人番号)がわかるもの
  • 身分証明書
  • 印鑑

会計ソフトを用意する

日々の会計業務を行う会計ソフトを用意します。先述した開業届や青色申告申請書も行うことができますし、ソフトによっては確定申告もネットから提出できます。

会計ソフトを利用するならクラウド型が便利です。青色申告をする場合、以下のいずれかをおすすめします。

まとめ

フリーランスになるための準備をまとめました。

ここにあげた中でも、以下は必ずやっておくことをおすすめします。

会社を辞める前の準備

  • 仕事と単価を決める
  • 事業用の銀行口座を作る
  • 事業用のクレジットカードを作る

会社を辞めた後の準備

  • 開業届と青色申告承認申請書を提出する
  • 国民健康保険・国民年金に切り替える

税金や確定申告、保険と年金については、フリーランスの教科書 (星海社 e-SHINSHO) で学びました。

フリーランスになるための本も色々と出ていますので、どれか1冊読んでおいて損はないはず。

開業前の経費としても計上できます。

また、退職するのに不安のある方は、退職コンシェルジュといったサービスを利用するのもおすすめです。

フリーランスになる準備として、本記事が参考になれば幸いです!